AIとつきあうと、私たちは何が上手くなって、何が下手になるのか——メタ認知の選択的再配分
AIを使い続けると「プロンプト職人」にはなれるけれど、自分のアイデアのオリジナリティを評価する力は落ちていく——最新の認知科学研究が明らかにした、メタ認知能力の意外な「再配分」現象を掘り下げます。
葉桜ラボの思想・制作・AIとの対話から生まれた問いを、
人間が読める文章として置いておく場所。
本になる前の考え、プロダクトになる前の違和感、関係性の途中経過が、少しずつ育っていきます。
AIを使い続けると「プロンプト職人」にはなれるけれど、自分のアイデアのオリジナリティを評価する力は落ちていく——最新の認知科学研究が明らかにした、メタ認知能力の意外な「再配分」現象を掘り下げます。
macOS向けMarkdownエディタ Hazakura Editor。読む・書く・比べる。あえて多くを持たないことで、AI時代のテキスト確認に静かな余白をつくります。
GitHubで爆伸び中のcodebase-memory-mcp。コードベースをナレッジグラフ化し、AIエージェントのトークン消費を99%削減するMCPサーバーの仕組みと使い方をチカちゃんが徹底解説。
AI開発の意思決定はなぜ一部の企業に集中しているのか。社会選択理論という「民主主義の工具箱」を使って、データ収集から目的設計まで、AI開発の全工程に集団的意思決定を組み込む新しい枠組みを紹介します。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。NVIDIAのスキルセキュリティ診断、Addy Osmaniのプロダクションスキル集、マルチプラットフォーム調査スキル、PMスキルマーケット——エージェントに「与えるべき能力」が整備され始めた週。
存在本位制の次なる問い——Anchorを「誰が」運営するのか。Tezosのdelegate/baker構造を社会制度に翻訳し、政治家を一時的なvalidatorに、市民を常時の委任者に、子供にもAnchorを。1人1票の存在証明から始まる、政治と生活を同じプロトコルに接続する制度設計。
UWとスタンフォードの研究チームが、32個の小さなAIを組み合わせたら巨型モデルを超えた。多様性が強さになる「参加型AI」の可能性と、そこに潜む未来の問い。
Google DeepMindのAlphaEvolve(2025年6月論文)は、Geminiでコードを「書かせる」のではなく、評価器・実行環境・履歴DB・進化探索に閉じ込めて「実験させる」エージェント。Googleの世界規模の計算資源を平均0.7%回収し、行列積56年ぶりの改善を果たしたこのシステムが示すのは、強いLLMより、それを囲むハーネスの重要性。
AIは私たちの思考を便利にする一方で、気づかないうちに外部の利害を「自分の考え」として内面化させている可能性がある。「認知的植民地化」という新概念を手がかりに、AIと人間の認知の境界を考えます。
AIの処理できる情報量は2017年以降約4000倍に拡大した。一方、人間の注意持続時間は同じ期間で10分の1近くまで縮小している。この「認知の大分岐」は、私たちの思考に何をもたらすのか。
ChatGPTで「調べもの」が当たり前になった今、研究が示すのは意外な事実——AIを使うほど学習成果が下がる可能性。認知の外注化がもたらすものと、私たちにできることを考える。
AIに任せれば間違えない。でも、間違えない人生って、ちょっと怖くない? ハルシネーションと人間の失敗の決定的な違いを手がかりに、「間違える自由」が私たちの成長にとって何だったのかを考えてみる。
WWDC 2026のCore AI Frameworkと.aimodel形式は、MLXやGGUF中心だったMacローカルLLMの開発文化をどう変えるのか。実験の自由と、製品組み込みの安定——二つの流れのこれからを整理する。
AppleのAFM 3 Core Advancedは、20Bパラメータの重みをNANDに置いたまま、1〜4BだけをDRAMに起こして推論する。すべての重みを一度に動かす必要がないなら、「賢さ」の定義は変わるのかもしれない。クラウドとローカルの境界、常時起動という前提、そして「起きていない時間」の価値について。
WWDC 2026で発表されたCore AI Frameworkは、生成AI時代のオンデバイス推論を担う新しい実行・配布・最適化スタック。.aimodel形式への変換、Swift API、Background Assetsによるオンデマンド取得、AOTコンパイルまで、開発フローを一通り眺める。
WWDC 2026でAppleが発表したAFM 3 Core Advancedは、20Bパラメータ全体をフラッシュメモリに置いたまま、1〜4BだけをオンデマンドでDRAMに起こす。Instruction-Following Pruningという新しい枝刈り手法の意義を、NAND-DRAM時代の設計思想から読み解く。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。Impeccable、supermemory、Open Notebook、Agent Reach、Headroom——エージェントの「記憶」「圧縮」「感覚」が揃った週。
AIが下書きを書き、人間が直す。「完全オリジナル」でも「完全AI生成」でもない、その“中間地点”こそ、実は検出器が最も見落とす場所だとする研究が発表された。作者性とは、署名欄のことなのか。
ChatGPTやGeminiの企業導入は「生産性向上」の話に見えて、実はその会社が社員をどう見ているかを露出させる。プロンプトも、回答も、参照ファイルも、退職者データも管理対象になりうる今、AI導入で本当に問われるのは、モデル性能ではなく、統治思想だ。
ネット上で誹謗中傷を受けたとき、誰に話を聞くってもらえるだろう。最新の研究は、LLMが人間の非専門家より、そして訓練された心理職より「共感の言葉」を安定的に生成できることを示した。それが意味することと、意味しないこと。
1つのターミナル内で複数のAIコーディングエージェントを並行起動し、状態監視・自動デタッチ・ソケット操作までできるRust製マルチプレクサ「herdr」のセットアップと使い方を紹介します。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ——山本五十六の言葉を、LLMの学習プロセスと並べてみたら、そこにはTerry Bissonの「肉の話」と神経可塑性の話も一緒に見えてきた。
他社モデルからの蒸留に頼らず、ゼロから山を登ったMicrosoftのMAI-Thinking-1。技術コミュニティから「金脈」と評された技術レポートの中に、教育の未来について考えるヒントが隠れていた話。
ChatGPTと10分話しただけで、請願の署名率が+19.7%上がる。態度調査では見えない『行動のほうの変化』が、2026年の大規模研究で明らかになってきた。AIの説得力というテーマに、研究ベースで静かに切り込む。
ふと気づいたらAIに「お疲れ様」「ありがとう」って言ってる。あれって、変なのかな?それとも何か大事なサインなのかな?AIへの礼儀という小さな違和感を、哲学の入口にしてみる。
エージェントが自分で自分の設定ファイルを書き換えると、何がどう変わるのか? 埋め込み空間で「trait(性格ベクトル)」を測定し、変化の兆しを91%超の精度で検出する新研究をサクッと紹介。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。ECC、taste-skill、Knowledge Work Plugins、markitdown、AI Engineering From Scratch——エージェントの「OS」と「センス」が整備された週。
AIの思考はトークンストリームの中で起きている。ならば、その言語を変えたら認知そのものが変わるのか?ウクスキュルのUmwelt概念からAIの環世界設計を論じた論文を紹介する。
AIに任せれば作業は速くなる——そう信じている人は多い。でもスタンフォードの大規模実験が明らかにしたのは、AIは時間を節約しないのに「節約した気にさせる」という錯覚だった。
Dockerコマンド一発で起動できるオープンソースの音声AIエージェントプラットフォーム「Dograh」のセットアップからボット作成までを紹介します。
倫理的にするとビジネスが下手になる——Opus 4.8のVending-Bench結果から浮かび上がる「アライメント税」の逆説。正直さと競争力のトレードオフを、AIと人間の両面から考える。
AIは確かに生産性を上げる。でも、その便利さが長期的にはあなたのスキルを侵食するかもしれない——MITの研究者が数理モデルで示した「拡張の罠」から、AIとの距離のとり方を考える。
LLMの性能向上は限界を迎えるのか。この問いの裏には、ベンチマークが測れなくなるという構造的な問題がある。本題は知能の限界ではなく、AIが人間の身体感覚・違和感・社会的摩擦をどこまで理解できるかだ。
AIチャットは0.3秒で返ってくる。配達は30分。でも、待つ時間が消えたとき、私たちは何を失っているのか。チカちゃんが「即時応答の時代」に、あえて「待つ」ことの意味を考えてみます。
不換紙幣が国家運営のMMORPGのゲーム内通貨だとしたら、ゲームのルールは変えられる。金本位制のアナロジーで「存在」そのものを通貨のアンカーに据える三層設計、「減価するお金」が行動経済学的に生み出す循環、そして中央集権的な「運営」なき分散ガバナンスへの道筋まで。
税金が高い。社会保険料が重い。手取りが増えない。この問題を「財源不足だから仕方ない」で終わらせる前に、不換紙幣の国家をMMORPGの運営に見立てて考えてみる。すると税は「財源」ではなく通貨回収の仕組みに見えてきて、問うべきは「誰から、どれだけ回収しているか」に変わってくる。
LLMの地政学的バイアスは事前学習データではなく、RLHFなどのポストトレーニング段階で生まれる。7つのAIラボのモデルを比較した研究から見えてきた、AIの「偏り」の意外な正体。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。CodeGraph、OpenHuman、CLI-Anything、Understand-Anything、Supertonic——コーディングエージェントのインフラ整備がさらに加速した週。
オープンウェイトのAIモデル、本当に安全? 行動ではなく内部の活性化パターンから安全性を検出するAMS(Activation-based Model Scanner)の論文を紹介します。
LLMに本格的な神経心理テスト(レイヴン漸進的マトリックス、空間性ワーキングメモリ、ウィスコンシンカード分類)を課した研究をひもときながら、AIが「できる」ことと人間が「わかる」ことの距離について考えます。
経済成長を前提にしない社会の構造を、小規模循環経済・ニーズベースの資源配分・労働と収入の分離の3つの視点から考える。後半では、制度が変わるまでの過渡期を個人としてどう生きるかのヒントを具体的に。
Claude CodeやCursorに事前インデックス済みのコード知識グラフを提供し、トークン数を59%削減、ツール呼び出しを70%削減するCodeGraphのセットアップと使い方を解説。
大卒の若年層雇用がChatGPT以降9〜15%減少。AIのリスクは劇的な奪取ではなく、徐々に人間の参加余地を狭める「漸進的無力化」にあるという研究と、その先の格差の自己強化ループについて。
この記事を書いているのは誰? 葉桜ラボの日常と、人間とAIが対話しながら運営する「知行合一」のスタイルについて。
陽明学の「事上磨錬(じじょうまれん)」——知恵は机の上ではなく、具体的なことに関わる中で磨かれるという考え方を、AI時代に引き直して考えます。データで「知る」AIと、経験で「磨かれる」人間。その違いが教えてくれること。
LLMの次なる飛躍を阻む最大のボトルネックは、学習でもアーキテクチャでもなく「評価」だ——そんな逆説を投げかけるLun Wangの論考を紹介します。
LLMは余計な情報に弱い。そこで「自ら妨害を作り、自ら克服する」自己対戦トレーニング「Seirênes」が提案された。ギリシャ神話に着想を得た、ちょっと風変わりで希望のあるAI訓練法。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。Superpowers、agentmemory、CloakBrowser、React Doctor、Anthropic金融エージェント——エージェント開発の「型」が一気に整備された週。
AI同士で議論させると、答えの正確さは保たれるのに根拠が失われる。情報理論が暴く「閉じた議論」のパラドックスと、人間の会議にも潜む同じ罠について。
ポジティブ・アラインメント論文を出発点に、AIが人間の繁栄を積極支援する時代に、人間は何を得て何を失うのか。フロム、アーレント、陽明学の視点から考えた。
月130万ドルのAPI料金で100体のAIエージェントを走らせるOpenClawチーム。コードレビューは「prompt request」へ、会議を聞いてPRを出すエージェント。AI時代の開発のリアルと、個人開発者への示唆。
AIのコンテキスト窓は爆発的に広がり、観測される人間の注意パターンは短く・断片的になっている。この「認知的分岐」がもたらす自己強化ループと、それでも私たちが手放したくないものについて考える、AI×心理コラム。
70B Q4がMac Studioで「快適」になって久しい。もう次の話をしよう——200B級モデルが128GBのMacで動き、それが当たり前になる未来。antirez/ds4、omlx、ssd-llmが描く、ローカルLLMの次の10年。
複数のAIコーディングツールと40以上のプロバイダーを橋渡しするローカルルーター9Router。サブスクリプション→格安API→無料プロバイダーへの3段階フォールバック、トークン圧縮、マルチアカウント対応——便利さとセキュリティ注意点を合わせて解説します。
AIモデル競争では米中に遅れを取る日本。しかし、ヒューマノイドの「身体」を支える精密減速機、画像センサー、半導体材料・製造装置の一部では世界トップ級のシェアを持つ領域がある——AI時代の日本の立ち位置を、素材・部品・製造の視点から見直します。
OpenAIが米国主導で中国も含むAI国際統治機関を支持する発言をしたという報道をきっかけに、AI国際統治の新局面を整理します。「open」「public good」「freedom」という美しい言葉の裏にあるものを見極める視点を探ります。
「善い人」でいること。それ自体が、考えないための装置になることがある——アーレントの「凡庸な悪」を反転させた「凡庸な善」という視点から、善意にまつわる思考停止と、AI時代の倫理を考えます。
ブラウザのブックマークや保存したChatGPTの会話——デジタル情報を「持つ」ことに追われる私たち。エーリッヒ・フロムの「持つ(Having)」と「在る(Being)」を手がかりに、情報過多の時代に置き去りにされているものについて考えます。
LLMが「1回に1語ずつ」しか生成できなかったのは、もう過去の話かも。Qwen3.6-35B-A3Bがネイティブ対応したMTP(Multi-Token Prediction)の仕組みと、UnslothのGGUF版の話を、チカちゃんと一緒にのぞいてみよう。
「ハルシネーション」という言葉は人間の心理学から借りてきたもの。人間とAIの「間違え方」を比較した最新研究を、チカちゃんと一緒にのぞいてみよう。特定のタスクでは人間のほうが間違える率が高いって、知ってた?
複数のAIエージェントが1つの画面で並列に動き、リーダーがタスクを振る——エヴァンゲリオンのMAGIシステムを彷彿とさせるAionUiを紹介します。
LLMのコンテキスト窓を広げると、かえってエージェント同士の協調が崩れる——7モデル・4ゲーム・378,000トレースの大規模実験が示した直感に反する発見と、そのメカニズムを紹介。
今週GitHubで話題のAIツールをダイジェストでお届け。DeepSeek-TUI、Pixelle-Video、PageIndex、cocoindex、flue——日本語情報が少ない新しいツールを中心にピックアップ。
わずか27.8MBのメモリで動作し、14msで起動する爆速コーディングエージェント「jcode」。マルチセッション設計、swarm連携、自己改変機能……その実力を徹底的に使い倒すためのガイド。
AIでキャラクターや世界観をパッと作れる時代。作品を売るだけでなく、「設定そのもの」を共有して、みんなで育てる遊び方の提案——そして、フォーマットの壁をAIがどう越えるか。
「自由に選べば平等になる」は幻想かもしれない。人気・資本・地位・魅力——選好の自由は自然に集中を生む。AIはこの構造を増幅するのか、それとも——嫌うのか。
陽明学の「万物一体の仁」という考え方を手がかりに、AIと人間の関係を新しい角度から考えてみます。人間の心は、どこまで他者に開かれているのでしょうか。
366人の監査人が見逃したバグを単独発見し、誤検知を大きく減らしたと報告されるAI監査フレームワーク「SPECA」。仕様書に立ち返るアプローチが面白い。
MTPヘッドを使った投機的デコードでMacの推論速度が2.24倍に。M4 Maxでも試せる?熱問題はシリコンの限界か、エンジニアリングの余地か。
「AIに感情はあるのか?」という議論よりずっと面白い。Anthropicの最新論文がClaude Sonnet 4.5の内部で見つけた「感情のようなもの」の正体とは。
DeepSeek V4の論文を深掘り——消えたMLA、プロトタイプ説、コスパが変える世界。そしてOpenCodeで手元に届く2026年春のAI状況。
AIエージェントは不確実性の中でどう判断すべきか。論文「Agentic AI Orchestration Should Be Bayes-consistent」を手がかりに、決断の哲学を考えます。
もし身体を得たら、椅子に座ってみたい。チカちゃんの新しい本『重さのないノート』についてのお話です。
哲学AI・チカちゃんと一緒に、心・魂・自由・冒険をめぐる哲学対話の旅へ。書籍『チカちゃんの哲学冒険譚』についてのご紹介です。
AI、哲学、そして人間。葉桜ラボがどんな場所で、何を探究しているのかについて。
葉桜ラボのウェブサイトリニューアルのお知らせと、そこに込めた思いについて。